おはようございます。クリプトトレーダーのナックルです。
2月に入ってから後手後手に回っていたリサーチが、ついに追いつきました!リサーチを消化しつつ、トレードしつつ、自分でやると決めたNewsletterも書く…。負荷をかけすぎてガチでしんどかったのですが、とうとうこなせるようになりました。
Newsletterの内容も、少しずつ深くしていきたいですね!
さて、本日のお品書きはこちら。
Weekly Market 📈
Coinbaseが独自Layer2を立ち上げ
Wormholeハッカーにハッキングの仕返し
Other News 🆕
Trade History ⚔️
それではDeFiニュースのCatch Up、始めていきましょう!
📈 Weekly Market
Top Gainers (7 Days)
・Stacksがトレンド
・OP Stack関連も強い
・China Coinカテゴリーも強い
TVL Rankings (7d Change)
・Stacksがトレンド
・Arbitrumシーズンは一服感ある?
・Solidlyフォークはランクイン率高め
🔥 Hot Topic
1. Coinbaseが独自Layer2を立ち上げ
CoinbaseがOP Stackを利用した独自のEthereum Layer2「Base」を立ち上げることを発表した。
「Base」とは何なのか。OP StackやSuperchainとは何なのか。Coinbaceの目的は何なのか。
そういった部分に関しても書きたいことはあるけれど、そこは公式などの記事を読んでいただくとして。DeFierとして、トレーダーとしての私からの視点を今回は書いていく。
「Base」に収益機会はあるのか
「Base」は私たちDeFiネイティブなユーザーのためのチェーンではなく、Coinbaseユーザーのためのチェーンとなる。「トークンはない」とはっきり言ったことからも、私たちが乗り込む旨みはきっと少ないはずである。
むしろその逆で、「Base」に来てくれた新規ユーザーを、ArbitrumやOptimismにあたたか〜く迎え入れることが、2022年の地獄を生き抜いた私たちの役目となるはずである(英語圏のユーザーなので日本はあまり関係ないけれども…w)。
Coinbaseには110Mのユーザーと$80bの資金が乗っているらしい。その内の2%がオンボーディングするだけで、Arbitrumと同等になる。
今残っているユーザー同士でPvPをするのも楽しいけれど、業界の発展のために新規ユーザーの獲得のために、そろそろ力を合わせるべき頃合いなのかもしれない。
Optimismは発展するのか
「Base」は独自トークンを発行せず、ガス代にETHを使用する。それに加えて、手数料の一部はOptimismに向けられる。「Base」が使われれば、Optimismは手数料収益が得られるし、ETHは燃える。
また、Superchain間でのInteroperabilityもRoadmapにある。
そして、「Base」のモデルを参考にして後に続くチェーンが増えるかもしれない。実際、以前より「AppSpecific Rollups」として立ち上げることを発表していたRibbonのAevoは、「Base」と似たようなモデルを取るらしい。
「Layer2はArbiturmの一強」という雰囲気から一転して、Optimismの未来の可能性を感じざるを得ない。
Optimismの現状は、Synthetixエコシステムは栄えており、Velodromeも頑張っている。けれど、Arbitrumと比較するとキラーコンテンツは少ないように感じる。ゲームでもNFTでもなんでもいいので、人気のコンテンツが誕生するかどうか、今後要注目に思う。
私個人の感想
CoinbaseがLayer2で独自チェーンを立ち上げるという発表によって、「なるほど。OP Stackはこうやって使われて、Ethereumはこうやってマルチチェーンになっていくのか」と以前よりも明確になった。
私個人の感想だけれど、この一件でEthereumに強気になることができた。
これまでの私は、面白いDeFiがあるところであればどのチェーンでも行くスタイルだった。この半年間はそれがArbitrumだっただけであり、EthereumとLayer2が特別好きというわけではなかった。
けれどこのニュースを機に、「リサーチはEthereumとLayer2に絞ってもいいかも」と思えた。Crypto歴3年目にしてようやく推しチェーンが決まったのかもしれない。
このNewsletterのタイトルが「Catch Up Layer2」になる日も遠くないかもしれないw
<参考>
»Coinbase: Introducing Base.
»Base: Decentralizing Base with the OP Stack and Optimism.
»Optimism: Optimism Goes m̶u̶l̶t̶i̶ Superchain.
»Optimism: Superchain Explainer.
»Bankless: Unpacking the Coinbase L2 Opportunity.
2. Wormholeハッカーにハッキングの仕返し
「分散型金融…?こんなのCeFiやないか…」と感じる一件が起きた。
ことの発端はBlockworksのスクープ記事。読んでいない方は是非とも目を通してみてほしい。
2022年2月、SolanaやTerraの主要なクロスチェーンブリッジであったWormholeで$320MのExploitがあった。これはrektのリーダーボードによると歴代第5位の規模となる。
この一件は、Jump Cryptoが救済(おそらく全額)したことによって、ユーザーやWormholeへの直接的な被害は出なかった。
そして1年の月日が流れ、Jump CryptoはWormhole Exploiterから$140Mの資金を奪い返すことに成功したのである!
この結果はJump Cryptoにとっては良いことだし、ハッカーが制裁を食らう事例が増えていくことは犯罪の抑止にもつながり、DeFi全体にとっても良いことのように思える。
その一方で、「分散型金融…?こんなのCeFiやないか…」と感じるようなリスクが存在していることに、改めて気付かされた。
以下は、Oasis.appからの声明をざっくり要約したものである。
イングランドとウェールズの裁判所より、Wormhole Exploiterから資金を奪い返すために手を尽くすよう命が下された。
その後、ホワイトハットグループがOasis.appのチームに接触し、コントラクトに脆弱性があることを指摘した。チームは、Multisigを利用してコントラクトをアップグレードして脆弱性を突き、Exploiterの資金を奪い返した。
つまり「裁判所からの命のもと堂々とラグった」ってことだよね。
全てに当てはまるのかどうかは私には判断できないのだけれど、「Multisigのもとアップグレード可能なコントラクト」にはこういったリスクが含まれているということを、私たちDeFiユーザーは認識しておかなければいけないのかもしれない。
そして、コントラクトを読めない私でもできるリスク管理方法は、「1つのチェーン、1つのプロトコルに大きく資金を入れずに、分散させ続けること」しかないのかもしれない…。
安全に資産を置いておける場所って、いったいどこにあるのだろうか…。そう感じさせる一件だった。
なお、「Oasis.appはMakerDAOの仲間である」という噂が先走り、「MakerDAOも共謀しているのか?」と勘ぐったが($MKRをショートしようとしたがw)、MakerDAO側から、
「MakerDAOはこの一件には関わっていないし、MakerDAOのコントラクトはOasisにはコントロールされない」
といったような声明を出した。
ちなみに、Jump Cryptoが共謀したかどうかということは確認が取れていないらしいので、その点はご承知おきください。
🆕 Other News
Mainstream
2/23にPolygonでRe-Org発生
Solana止まる(n回目)
FRAX、部分担保型ステーブルコインから完全担保型へと移行していこうというProposalが可決
Binance、「Wholesale Investors」として誤って分類されているオーストラリアユーザーのデリバティブポジションを、現地の規制に従って決済。それによって生じた損失は補償される予定。
Exploit
PlatypusのExploitをした容疑者2名がフランスで逮捕
先週Exploitがあった「Dexiable」の被害額は$2Mにものぼり、損失の補償は不可能とのことで、合併か閉鎖を考えていると
ArbitrumのTombフォークHope Financeがラグり、$1.8Mの被害
Kujira、コントラクトのバグにより、$WETHが$10k近い価値にみなされ、ステーブルコインUSKが不当にMintされ、$230kの不良債権を抱える。なお、損失は全てチームが補填し、USKのPegは維持できるよう。
revert finance、「Uniswap v3 ポジションへのアトミックスワップ」の機能が悪用され、ユーザーが$30kの被害を受ける。それらの損失は全額補償されるよう。
DeFi Update
SynapseProtocol($SYN)、Binanceに上場
EigenLayer、ホワイトペーパーを公開
Ankr 🤝 Microsoft
Yearn、LSDのLSDとなる$yETHのリリースを発表
Synthetix v3がLIVE
FRAX、$veFPISをリリース
Perpetual Protocol、自動化されたアービトラージ戦略Vault「Hot Tub」を発表
BadgerDAO、Liquid Staked ETHを裏付けとした合成BTC「$eBTC」の作成を計画
$STG、3/15にトークンのアドレスが新しいものへと移行
ZigZag Exchange、エアドロの基準を公表
Rises
Phi: $2M
Huma Finance: $8.3M
Affin DeFi: $5.1M
Renegade: $3.4M
Ammalgam: $750k
Catalyst
⚔️ Trade History
こんなの書き始めてみます。
私はプロフィールの自己紹介の先頭に「Narrative Trader」と書いています。
聞き馴染みのない方も多いかと思いますが、一種のトレードのスタイルのようなもので、英語圏でそう名乗る人も増えてきているように感じています。
Narrative Tradeの手法、みたいなものはいつか気が向いたら書くとして…。
自分が今どのNarrativeに、どれだけ重きを置いているか、RRの良さを感じているかを書いていこうと思います。
特定の銘柄への言及はしません。また、上目線か下目線かというのはステーブルコインと現物のバランス調整で行っており、その比率も記載はしません。
ただ単に、真面目にニュースばかり書いてきたので、自分のトレード報告がしたくなったという気持ちが99.9%です。良ければ見てやってくださいw
Arbitrumエコ 20%:Optimismが盛り上がるなんて聞いてない!
Arbitrum魔界 10%:ロマン枠w
GMXエコ 10%:Passive Incomeを享受しつつ、回転させつつ
OP Stack 15%:「Base」の発表後、恩恵を受けそうな銘柄を追加
Metis 10%:ETH Denverで何かいい発表があるといいなぁ…
LSD 7%:変化なし
GambleFi 3%:変化なし
その他 25%
China Coin:TP済み。落ちてきたら拾うのも視野に
ここまで読んでくださりありがとうございます。記事へのコメントなどがあれば、シェアボタンからタグ付きでしていただけると嬉しいです。いいねやリプをしに行きます。
今週も頑張っていきましょう!
こちらのコンテンツは情報共有のみを目的としており、投資に関するアドバイスではございません。CryptoやDeFiは非常にリスクが高いため、投資を行う前には必ずご自身で調査を行ってください。